ガラスウォールシステムは、木造在来工法用に考案された工法です。
木造軸組工法で家を建てると、筋交(すじかい)などの補強材が必要になります。通常、筋交が入る面は、壁になってしまい、大きな窓は設けることが出来ません。しかし、窓を外壁より外側にずらし、ビルのカーテンウォールのような考え方で、サッシを取り付け、柱や筋交を露出させると、どうでしょう。
自由にパッチワークのように窓を貼り付けることが出来ます。
構造上必要な柱や筋交を邪魔者と思わず、デザインとして楽しめば、世界はもっと広がります。
ガラス張りのビル(カーテンウォール)は、ほとんどがFIXガラスになっていて、通風を考慮することはありません。
しかし、住宅の場合、開けられる窓があって、風が入ることがとても大切です。
ガラスウォールシステムは、引き違い窓を多用することにより、ガラスを通して太陽の光がサンサンと降り注ぎながらも、風通しのいい空間を実現します。窓は地窓、テラス戸、天窓とさまざまな位置に設けることが出来ます。
左の写真は、階段室をガラスウォールで囲んで、一室の広い空間に見せた例です。
階段によって、空間が分割されてしまうことなく、視覚的に連続性のある空間にすることが出来ます。
左の写真は、クローズキッチンをこのシステムで仕切り、シースルー型キッチンにした例です。
台所の臭いや音は、シャットアウトして、視線だけが通るフィルターの役目になっています。オープンキッチンとクローズキッチンの中間のキッチンと言ってもいいでしょう。
このようにガラスウォールシステムは、仕切られてはいますが、視線を通すことによって、広々とした視覚効果が得られます。
このシステムの価格は、窓の組み合わせによっても異なりますが、65,000円/㎡~となっています。詳しくは、お問合わせください。